帰りは、車で送ってくれた。
「本当に、ありがとうございます。」
「喜んでもらえてよかった。でも、他の人のところに行かないでね。心配。」
「大丈夫ですよ。誰も私なんて。」
「そう思ってるのは自分だけ。杏奈ちゃん、可愛いんだよ。」
 キスされた。
「じゃあ、またね。」
「はい。」

『幸せすぎる。
 いつか、不幸が訪れるかも。』
 自宅に帰ってから、ファッションやメイクを研究することにした。

『少しでも、優さんに釣り合うようにならないと。』