優さんが車で、どこかに向かっていた。
「どこ行くんですか?」
「キレイなとこ。」

 着いたようだ。
 夜景がすごくキレイだった。
「まだ寒いね。でも、キレイ。」
「本当、キレイ。」

「杏奈ちゃん、目つぶって。」
「何ですか?」
「いいから。」
「はい。」
 キスされた。
 しかし、それだけではなかった。
 左の薬指に、指輪が入ってきた。

「え?」
 いろいろ混乱した。