「リチャードは、ローラおねえちゃんが大好きなのね」
「うん。母上の次に大好きー」
リッキー様は無邪気に微笑んで王太子妃殿下に笑顔を向けました。
「ふふっ。わたくしもリチャードが大好きよ」
王太子妃殿下は嬉しそうに微笑んで目を細めます。
リッキー様、母性本能をくすぐる言葉をさらっと口にできるなんて、母親の心の機微を悟っていらっしゃいます。
それに子供にとって母親が一番ですものね。
私はリッキー様を抱き上げると、向かい合わせに抱っこしました。ふくふくとした柔らかい体と子供特有のほんのり甘い匂いがとても心地よくて、ギュッと抱きしめました。
王太子妃殿下は私の隣に座るとリッキー様の背中を撫でています。リッキー様を介して穏やかで満ち足りた空間が快くて、微睡みそうになると
「ニャン、ニャン、ニャー」
私の方を見て何事か訴えているようです。リッキー様が起きた拍子に転げ落ちて目を覚ましたマロンは毛づくろいをしていました。今まで無視されていたから寂しくなったのかしら?
「ニャーン」
「マロン、おいで」
抱っこは出来ないけれど、そばに寄せることはできるので私は手招きしました。
すると、やっとかまってもらえるのが嬉しいのか手のひらをスリスリして、体にぴったりとくっついてきました。
マロンが満足げにゴロゴロと喉を鳴らして隣に座ったので、フワフワとした頭を撫でてあげます。
「うん。母上の次に大好きー」
リッキー様は無邪気に微笑んで王太子妃殿下に笑顔を向けました。
「ふふっ。わたくしもリチャードが大好きよ」
王太子妃殿下は嬉しそうに微笑んで目を細めます。
リッキー様、母性本能をくすぐる言葉をさらっと口にできるなんて、母親の心の機微を悟っていらっしゃいます。
それに子供にとって母親が一番ですものね。
私はリッキー様を抱き上げると、向かい合わせに抱っこしました。ふくふくとした柔らかい体と子供特有のほんのり甘い匂いがとても心地よくて、ギュッと抱きしめました。
王太子妃殿下は私の隣に座るとリッキー様の背中を撫でています。リッキー様を介して穏やかで満ち足りた空間が快くて、微睡みそうになると
「ニャン、ニャン、ニャー」
私の方を見て何事か訴えているようです。リッキー様が起きた拍子に転げ落ちて目を覚ましたマロンは毛づくろいをしていました。今まで無視されていたから寂しくなったのかしら?
「ニャーン」
「マロン、おいで」
抱っこは出来ないけれど、そばに寄せることはできるので私は手招きしました。
すると、やっとかまってもらえるのが嬉しいのか手のひらをスリスリして、体にぴったりとくっついてきました。
マロンが満足げにゴロゴロと喉を鳴らして隣に座ったので、フワフワとした頭を撫でてあげます。



