「こら、こら。暴れない。おとなしくしてないと落っこちるからね。さっきも注意したよね。ちゃんということを聞こうね」

 まるで、小さな子供を諭すような物言いにピタッと抵抗するのをやめました。確かに大人げない態度でした。

「すみません」

「わかればよろしい。いい子」

 なんだか扱いが幼児並みになったような気がしますが……

「しっかり、つかまってるように」

 私は頷くと言われる通りレイ様の首に手を回しました。