「さて、そろそろ本格的に部屋に戻ろうか。少し寒くなってきたしね」
腕の中から解放されたと思ったら、素早く手を取られて指を絡められました。
いつもよりも密着度が増してドキドキします。
でも、レイ様は何かを感じている様子はなくていつもの顔です。これもレイ様にとっては普通のことなのかしら。
そうだとしたら気にする方がおかしいのかもしれません。
「明日は花を見て朝食を取ったら何をしようか? いつもは俺につきあってもらってるから、明日はローラにつきあうよ。図書室もあるから本を読んでもいいし、庭園を散歩するとか、部屋でのんびりと寛ぐのもいいよね。何がしたい?」
レイ様の矢継ぎ早の提案に頬が緩みました。
花を見たらその足でお暇しようと思っていたのですけれど、出来そうにありませんね。レイ様とのおつきあいは一日がかりになりそうです。
弾むような声で嬉しそうに話すレイ様の姿が愛おしく思えて胸がジンと熱くなります。
「レイ様。よければ厨房を使わせていただけないでしょうか?」
「厨房?」
「はい。いつもお世話になっていますので、お礼に昼食を作らせていただけないかなと思って」
腕の中から解放されたと思ったら、素早く手を取られて指を絡められました。
いつもよりも密着度が増してドキドキします。
でも、レイ様は何かを感じている様子はなくていつもの顔です。これもレイ様にとっては普通のことなのかしら。
そうだとしたら気にする方がおかしいのかもしれません。
「明日は花を見て朝食を取ったら何をしようか? いつもは俺につきあってもらってるから、明日はローラにつきあうよ。図書室もあるから本を読んでもいいし、庭園を散歩するとか、部屋でのんびりと寛ぐのもいいよね。何がしたい?」
レイ様の矢継ぎ早の提案に頬が緩みました。
花を見たらその足でお暇しようと思っていたのですけれど、出来そうにありませんね。レイ様とのおつきあいは一日がかりになりそうです。
弾むような声で嬉しそうに話すレイ様の姿が愛おしく思えて胸がジンと熱くなります。
「レイ様。よければ厨房を使わせていただけないでしょうか?」
「厨房?」
「はい。いつもお世話になっていますので、お礼に昼食を作らせていただけないかなと思って」



