知りませんでした。
自分の都合を優先させてしまったから、迷惑をかけてしまったのかしら。
「申し訳ありません」
「いや。ローラが謝ることじゃないよ。俺がきちんと伝えなかったからね。それに俺も初めて見るんだ。北の宮に行くこともそうそうないからね。今の時間だって花は見れるけれど、せっかくならば、一番見頃の時間帯に行った方がいいかなって思い直したんだ」
「そうだったのですね」
それでさっきの泊まることにつながるんですね。やっと理解できました。
早朝に咲いて昼には花が閉じる。そんな植物があったのですね。
今の閉じた花の様子も見てみたい気もしますけれど、たぶん言ってはいけないですよね。
「そういうことだから戻って、部屋の中でゆっくりしよう。エルザたちがお茶を用意してくれるよ」
一番、きれいな瞬間を見てもらいたのでしょう。
レイ様の横顔を見ながら、余計なことは言わない方がいいかなと心の中で納得しました。
「ローラ、俺とつきあわないか?」
会話が途切れた合間に、足を止めたレイ様の口からサラリとこぼれた台詞。
一瞬だけ力が入ってぎゅっと握りしめられた手に熱を感じ、レイ様を見上げると真剣な瞳とぶつかりました。
熱を帯びた瞳に縫い留められたように動けなくなりました。
自分の都合を優先させてしまったから、迷惑をかけてしまったのかしら。
「申し訳ありません」
「いや。ローラが謝ることじゃないよ。俺がきちんと伝えなかったからね。それに俺も初めて見るんだ。北の宮に行くこともそうそうないからね。今の時間だって花は見れるけれど、せっかくならば、一番見頃の時間帯に行った方がいいかなって思い直したんだ」
「そうだったのですね」
それでさっきの泊まることにつながるんですね。やっと理解できました。
早朝に咲いて昼には花が閉じる。そんな植物があったのですね。
今の閉じた花の様子も見てみたい気もしますけれど、たぶん言ってはいけないですよね。
「そういうことだから戻って、部屋の中でゆっくりしよう。エルザたちがお茶を用意してくれるよ」
一番、きれいな瞬間を見てもらいたのでしょう。
レイ様の横顔を見ながら、余計なことは言わない方がいいかなと心の中で納得しました。
「ローラ、俺とつきあわないか?」
会話が途切れた合間に、足を止めたレイ様の口からサラリとこぼれた台詞。
一瞬だけ力が入ってぎゅっと握りしめられた手に熱を感じ、レイ様を見上げると真剣な瞳とぶつかりました。
熱を帯びた瞳に縫い留められたように動けなくなりました。



