「だったら、なんでその時に助けてくれなかったんですか?」
「それは……ローラが一生懸命木に登ろうと頑張ってたから、邪魔したら悪いなあと思って」
マロンを助けようと何度も何度も登り直して必死な姿に見惚れてたんだよ。ちょっとした好奇心もあったけどね。もちろん、いざというときには助けようと思ってたから。
「邪魔したらって、そういう時は遠慮せずに邪魔してください。私、木に登るの初めてだったんですよ」
恨めしそうな顔で俺をにらんでくるけど、ちっとも怖くないからね。
「そうだったんだ。見てたけど、けっこう上手だったよ。初めてとは思わなかった」
「もう、私、ほんとに、ほんとに、マロンを助けたくて必死だったんですからね。レイ様って、性格悪いんですね。もう、知りません。見損ないました。レイ様、嫌いです」
こぶしを握って力説しながら、ほっぺを膨らませてプンプン怒っても可愛いだけだからね。
うん。必死なのはわかってたよ。
リッキーやマロンがあれだけ懐いているのは、ローラの熱意が伝わったからだと思う。
俺もあの姿を見て感動したからね。
まさか、あの後飛び降りるなんて想像してなかったけど。
てっきり、幹を伝って降りるかと思っていたから。
「それは……ローラが一生懸命木に登ろうと頑張ってたから、邪魔したら悪いなあと思って」
マロンを助けようと何度も何度も登り直して必死な姿に見惚れてたんだよ。ちょっとした好奇心もあったけどね。もちろん、いざというときには助けようと思ってたから。
「邪魔したらって、そういう時は遠慮せずに邪魔してください。私、木に登るの初めてだったんですよ」
恨めしそうな顔で俺をにらんでくるけど、ちっとも怖くないからね。
「そうだったんだ。見てたけど、けっこう上手だったよ。初めてとは思わなかった」
「もう、私、ほんとに、ほんとに、マロンを助けたくて必死だったんですからね。レイ様って、性格悪いんですね。もう、知りません。見損ないました。レイ様、嫌いです」
こぶしを握って力説しながら、ほっぺを膨らませてプンプン怒っても可愛いだけだからね。
うん。必死なのはわかってたよ。
リッキーやマロンがあれだけ懐いているのは、ローラの熱意が伝わったからだと思う。
俺もあの姿を見て感動したからね。
まさか、あの後飛び降りるなんて想像してなかったけど。
てっきり、幹を伝って降りるかと思っていたから。



