名前で呼ぶのもその一つかと思っていたのですが、今も有効なのですね。
王妃陛下と王太子妃殿下を名前で呼べるのは限られた人でしょうから、その中に加えて頂けるのはとても名誉なこと。もったいなくもありがたいことです。
「ローラ、久しぶりだね。元気だった?」
アンジェラ様の隣にいたレイ様と目が合うと眩しい笑顔で挨拶してくださいました。
「はい。おかげさまで元気です。レイ様はいかがでしたか?」
「元気だったよ」
私を見つめる瞳が優し気で憂いを帯びているような姿に、どきんと胸が高鳴りました。
初めての感情にドギマギして、まともに顔を見れなくて俯いてしまいました。なんとも気恥ずかしくてむずがゆい気持ちになります。
何なのでしょうか? この気持ちは……
この時、私たち二人を見守るローズ様方三人の視線など気づきませんでした。
レイ様と二人だけの世界になったように感じるくらい、シーンとしてしまった空気感に戸惑っていると
「僕、ローラおねえちゃんの隣がいい」
リッキー様の無邪気でかわいらしい声に、ハッと現実へと引き戻されました。
王妃陛下と王太子妃殿下を名前で呼べるのは限られた人でしょうから、その中に加えて頂けるのはとても名誉なこと。もったいなくもありがたいことです。
「ローラ、久しぶりだね。元気だった?」
アンジェラ様の隣にいたレイ様と目が合うと眩しい笑顔で挨拶してくださいました。
「はい。おかげさまで元気です。レイ様はいかがでしたか?」
「元気だったよ」
私を見つめる瞳が優し気で憂いを帯びているような姿に、どきんと胸が高鳴りました。
初めての感情にドギマギして、まともに顔を見れなくて俯いてしまいました。なんとも気恥ずかしくてむずがゆい気持ちになります。
何なのでしょうか? この気持ちは……
この時、私たち二人を見守るローズ様方三人の視線など気づきませんでした。
レイ様と二人だけの世界になったように感じるくらい、シーンとしてしまった空気感に戸惑っていると
「僕、ローラおねえちゃんの隣がいい」
リッキー様の無邪気でかわいらしい声に、ハッと現実へと引き戻されました。