ーーーーキーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーンーーーー


授業終わりのチャイムが鳴ると

私はいつものように大好きなクラスメイト

リコちゃんの座っている席へ向かう。



「リコちゃんリコちゃん!今日の帰り道いつものカフェよってかない?」

帰る準備をしているリコちゃんに

キラッキラの笑顔で私が話しかけると

リコちゃんは少し表情を曇らせた


「あ〜、ミホごめん!私今日彼氏とデートだから一緒に帰れないんだ!」

「えー…また彼氏〜」

リコちゃんを取られてあからさまに拗ねてますというように呟く。

「ごめんって!ミホも可愛いんだから早く彼氏作りな!」

「だって好きとかよくわかんないし…
リコちゃんがいたらそれでいいじゃん」

「あー、またそれ言う。私は嬉しいけど、男子たちが嘆いてたよ(笑)
特に隣のクラスの小柴」

「皆には関係ないじゃん…
しかもなんで小柴くん…
もー、じゃあ明日は絶対一緒に行こうね」

「はいはい、わかりましたー明日ね」

呆れながらも笑顔でリコちゃんは教室から出て行った。


「あーあ、リコちゃんいないとつまんないなぁ」


リコちゃんに振られた私は

拗ねながらも1人で帰り道を歩く。

「このままバイトに行っても早いんだけどな〜」

バイトの時間までリコちゃんとカフェで過ごそうと思っていたけど、

バイトまで時間ができてしまった。

だけど1人の私にはすることもなく、

しぶしぶバイト先のパン屋へ向かう。






別にクラスの子と仲が悪い訳ではないけれど

リコちゃんという親友が1人いれば

それで良いと思ってる。