一応足りてるけど生活は楽じゃない。
頼れる人もいないしバイトもひとつするだけで精一杯。だけど朝陽には心配かけたくなかったから嘘をついた。
とは言っても過去の話をしてしまった時点で多分アウトだろうな。
会えた嬉しさだけで勢いで話してしまった。
あぁ、なんで幼なじみにこんな重たいこと話すかな。私のバカ!
「あ、あの、私のことは気にしないで……」
「なぁ、俺と一緒に住まないか?」
「は?」
気にしないで、と言いたかったのにそれを遮られた。
え、今なんて言った?
俺と……一緒に住まないか?
俺と………
「はぁぁ!?朝陽、それ本気で言ってるの!?さっき再会したばかりの幼なじみに言う言葉じゃないよ?それ!」
驚きのあまり立ち上がって大声をあげた。
だってだって。
普通に考えたらありえなく無い!?
ついさっき再会したばかりの幼なじみと暮らす!?



