それからはこのアパートを借りて、年齢を偽ってさっきの繁華街で働いていた。
まぁ、とりあえず行く高校だけは決まっているけど。
それはさすがに親戚が出してくれたがそれ以外は丸投げだ。
私の扱いって……あはは。
***
「………と、まぁ、こんなことがありまして、一人暮らしをしているわけです」
全部を話終え、朝陽を見る。
朝陽に話している間圧がすごくて最後は敬語になってしまった。
………っていうか朝陽ってこんな怖い人だっけ?
さっきは会えた嬉しさというか緊張してたから気づかなかったけど……
あ、頭ピンクって!
一体どうなってるの!
「………なるほど。事情はわかった。それで、お金はたりてるのか?」
「……え?お、お金?」
昔の朝陽と今の朝陽の容姿が違いすぎて今さらながらに驚いていると急に話を切り出す。
「お金……何とか足りてるかな」



