幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜


小学三年生の秋。


親戚の家では私は……いらない存在として扱われた。後から聞いた話だけど、本当は私のことは引き取りたくなかったらしい。


だけど世間体を気にして渋々引き受けたんだとか。


その話を聞いて納得した。


私はどうしていらない存在だったのか。


食事はかろうじてあったものの、家族の一員として認められなかった。


そこの家の姉妹からは毎日のようにこき使われ、息付く暇もなかった。


親戚の家は前住んでいたところからひとつ離れた街にあったので朝陽とも離れて。


もう、生きることに絶望していた。


だけど私には叶えたい願いがあった。それは朝陽にもう一度会うこと。


そのために今まで一生懸命生きてきて、この街に戻ってきた時、朝陽に会えると思って毎日頑張って働いた。


それで今日、朝陽に会えたというわけだ。


私は中学卒業した後に親戚の家から追い出され、一人暮らしを要求された。