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「はい、完成!やだ、私って天才じゃない?」
桃菜ちゃんに完成、と言われて目をそっと開けると鏡に写っている私はまるで別人のような雰囲気をまとっていた。
あれから片付けを終えた私たちは二人きりで空き教室に行き、桃菜ちゃんに髪のセットをしてもらっていた。
あれやこれやとされるがままに身を任せていたら、あっという間に終わり、私を変身させてくれた。
「嘘、これが私?桃菜ちゃん、天才だよ!」
小さな手鏡を見て興奮する。髪は緩く巻かれていて左サイドに輪ゴムでひとつにまとまっていた。さらに編み込みもされていてかなりガーリーな感じになっている。
こ、このセットを短時間で終わらすとか………桃菜ちゃんの女子力半端ない!
「へへっ。ついでにメイク桃菜ちゃんしちゃおっか」
「メ、メイク?私、メイクなんてしたことないよ?」
ガサゴソとカバンの中からメイクポーチらしきものを取り出す。



