朝陽は私を受け止めると、力強く、でも優しく抱きしめ返す。 ………トクトク……。 心臓が心地よくリズムを刻み、私なら大丈夫、と思った。朝陽なら……私の気持ちを受け止めてくれると信じた。 「よし。学校に戻るか」 「うん!」 2人で見つめ合い、ふふっと笑う。それからは朝陽のバイクで学校に戻った。