私は気合いを入れ直してまた料理を作り始めた。



***


「お疲れ様ー、心美ちゃん、もう上がっていいよー」


「はーい」



何とか自分のシフトを乗り切り最後の仕事が終わった。クラスの人に声をかけられ私は上がらせてもらうことに。


今日は一般の人が学校に入れるからcheaterが来るかもしれないと朝陽は言っていたけど今のところ何もなく、文化祭の日程が進んでいる。


そのため、私は気が緩んでいて、警戒心がなくなっていた。



「心美ちゃん、朝陽くんがシフト終わるまで一緒に回ろーよ」


「うん!そうしよ!」



桃菜ちゃんも同じ時間のシフトだったので二人一緒に制服に着替えて文化祭巡りをすることに。


回る前にチラッと教室を覗いてみると、朝陽は超真顔で接客をしていて桃菜ちゃんとめちゃくちゃ笑った。


だけど、そんな顔をしていても朝陽はモテるらしく、他校の女子に囲まれていた。