「アホ、アホ。なんで俺の傍から離れた」 「ごめんなさい……」 「はぁー………怖かったろ。大丈夫だからな」 私の頭を優しく撫でると、少し離れてコツンと私のおでこに朝陽のおでこをぶつける。 その感じがなんかくすぐったくて。 ああ、私は朝陽に守られてるんだなって思った。 「帰るか」 「うん」 手をさりげなく握ってくると教室に戻った。