もしかして………と思ってドアを開けると朝陽の靴が目に入る。
う、わー………。
朝陽、帰ってきてんじゃん。最悪……。もう少し心の準備をする時間がほしかった……。
「朝陽?いますか?」
恐る恐る中に入るとベッドの上に朝陽が座っていて腕組みをして私を睨んでいる。
ひぇっ!
朝陽、いつにも増して怖いんですけど!
ビクビクしながらスーパーで買ってきたものを冷蔵庫の中にしまい、これからはなんて話そうかとダラダラと冷や汗をかいた。
外に出るなとあれほど言われてたのに無言で出かけるとか………。
ちょっとやばかったな。
しかも変装しないで行っちゃったし。
「朝陽………集まり、お、終わったの?」
「ああ。おかげさまで早くな。心美、ちょっとそこに座れ」
「う、は、はい………」
オ、オーラが………真っ黒なんですが……。
これは大人しく言うことを聞いた方がいいね。



