「んー、今日は特に冬馬と遊ぶ約束とかはしてなかったんだけど。ちょっと用事を思い出して」
「ふーん。そうなんだ。あの辺って、暴走族のたまり場とか近いとかあるの?」
ここら辺は暴走族とかあまり聞かないけど、繁華街は近い。
「そういうわけじゃないんだけど。最近、cheaterが街中を歩いては喧嘩をしまくってるらしいね」
「…………」
それは朝陽にも聞いた。なんでも、全国No.1の暴走族の総長を倒せばその人が次の全国No.1を名乗れるんだって。
朝陽をおびき寄せるために無差別に喧嘩をしているんだとか。
それを聞いて私は呆れた。
朝陽が狙われるのはわかるけど関係ない人を巻き込むのは許せない。
今日みたいに桃菜ちゃんも勘違いでヤンキーに襲われかけたんだもん。
「はー、早く平和な日常に戻ってくれないかなー」
「ほんとよねー。このままだと色んな人を巻き込んじゃうし」



