「ちっ。今日の暴走のこと、情報が出回っていないはずなのにどうして奴らはわかったんだ?情報屋の仕業か?」


「…………」



朝陽は何かブツブツ言っているけど私はそれどころじゃなかった。


床に転がっているヤンキーを思い出すと恐怖心が増す。暴走族に囲まれるって……こんなに怖いんだ。



「はぁ。とりあえず今日は何もなくてよかった。心美に何かあったら俺は………」


「朝陽………ありがとう」


「………うん。心美が無事でよかった」



怖かったけど。


朝陽が守ってくれた。告白はお預けになってしまったけどかっこいいところが見れて心は満足。


少し物足りないけど朝陽は総長なんだって改めて知ることができた夜でした。