「なんでそうなる。勝手に人の気持ち決めつけんな。俺は心美と一緒にいたい」
「………」
今度は私が黙る番になった。
真っ直ぐ見つめる朝陽の目は熱を帯びていて真剣に考えているんだと伝わってくる。
………なんで。
なんで私のことをそんなに考えてくれるの。
「俺は俺だ。心美がどう考えているか知らないけど俺は心美を守りたい。……久しぶりに会って俺の気持ちは確信した」
「………確信……?」
なんの確信?
朝陽が意味深な言い方をするので聞き返す。だけどそれ以上は何も言ってくれなかった。
「明日、ここに荷物を持ってくる。親には俺から話しておく。………後、あの繁華街でのバイトもやめろ」
急に話がトントン拍子に進み、一緒に暮らす方向に話が言ってしまった。
「え、ちょ、バイトやめたら家賃払えなくなるじゃん!それに、両親には話すって……」



