白い天井。ここどこだろう。
「三咲!わかるか?ここ保健室だよ。」
 零だ。零がいる。私、なんでここにいるんだっけ。
「自習室で過呼吸になったの覚えてるか?そのまま意識失ったから、ここに連れてきたんだよ。お母さんにはさっき先生から連絡してもらったから。」
私はその言葉でようやく意識がはっきりした。
「お母さんに連絡って何を話したの?お母さんが迎えに来るの?だめだよ。だめ。お父さんになんて言われるか。どうしよう。まずい!」
「三咲落ち着け!大丈夫!大丈夫だから!」
「ごめん、取り乱して。」
「大丈夫だよ。」
零は落ち着いていて、優しい口調だった。
「三咲、言いたくないなら言わなくていいけど、家でなんかあったか?ここ最近ぼーっとしてること多いから気になってて。特に今日は珍しくクラスの奴らとはなしてないよね?みんな心配してたよ。」
 零にもみんなにも心配かけてたことにようやく気づいた。確かにいつもあんなにみんなと話してるもんな。私は深呼吸をした。