「アメ、ヤベー…
…
沙和にキスマーク見られた
…
あー…終わった」
今日は
あの人が来てくれたのに
嬉しくなかったのですか?
人生終わったような顔をしてますね
あの人も
今日はすぐに帰っちゃいましたね
「あー、絶対軽蔑された
…
別にオレから誘ってねーし…
…
アメ、人間の女って
スゲー怖いんだ
…
世間的にこーゆー場合
男が誘ったとか
男が襲ったとか
そーゆーふうに見られがちだけど
違うんだ!
いつもオレから誘ってねーし
目が覚めたらベッドの上で裸なんだ
信じて!アメ」
な、なんですか?
ボクなにかしましたか?
落ち着いてください
「フ…アメに言っても
アメに信じてもらえても
意味ねーか…
…
沙和に話したって
ただの言い訳だし…
…
別に沙和はオレのこと
なんとも思ってねーつーの…
…
ただ
やっぱり女にだらしないチャラい男って
思われただけか…
…
それ、1番思われたくねんだけどな…
本当に好きな女に…」
ソファーでアナタは
背中を丸めながら話しました
人間も
丸くなるんですね
「アメ…
オマエはオレのこと軽蔑しない?
…
他の女抱いても許してくれる?
…
いつも待っててくれるもんな…
…
人間の女は
そーゆーわけにはいかねんだな…
…
思い知ったわ
…
もぉ遅いか…フー…」
そう言って
ボクを抱いた
今日のアナタは
アナタらしくなくて
ボクは
あまり
好きではありません



