「失礼しま〜す」



ガラガラと扉を開けて保健室に入りました。




「…先生、いないみたい」




「ほら、夢乃サンはベッド行くよ」




「う、うんありがとう」



「いえいえ」





星咲くんのお言葉に甘えて、ベッドに入りました。




「しんどい?」



「うーん…ぼーっとする」




「そっか、ちょっと眠ればいいよ」




「色々ごめんね、ありがとう」




ふふっと、笑って



私の髪を撫でてくれる星咲くん。





「星咲くんの手、冷たいね」




「夢乃サンが熱いんだよ」




「冷たくて気持ちいい」




「っ無自覚なのほんと…」




「…?」





「早く元気になってね、」





夢乃サンが居ないとつまんないよ。




おやすみ。





「うんっ」





星咲くんは、立ち上がると





私の髪と手首に




キスを落としました。






「…へっ!?」




「無理しないでね」





「あ、あありがと」





そう言うと、



星咲くんは



カーテンを開けて保健室をあとにしました。




「…なんなのっ」





頭がクラクラする




顔が熱い





頭がクラクラするせいか、熱があるせいか




分からないけど、ぼーっとする







もう、眠ろうかな。



そう思って、私は瞳をそっと閉じました。