「はぁ…」





「ため息なんて珍しい〜」



どうした!




と、朝から元気に私の前の席に座る蒼ちゃん





「ごめん漏れてたね…ため息」





「全然だいじょーぶ!どーしたのさ」






「うぅ…実は…」





昨日、屋上で星咲くんと連絡先を交換して
話をしたあと



一緒に駅まで帰ったんだけど





あの後、星咲くんの顔が上手く見れなくて…




見てるだけで、自分の顔がカアっと赤くなるのがわかる。






「蒼ちゃん…どうしたらいい?」





「い、いくら可愛い紬のお願いでもそれは…」




それは多分…私からは何も言うことない!



「え?」





「それは、紬が自分で気づくことだよ!」




「えぇ〜…」



気づくこと…




「でも、ありがとう蒼ちゃん」



「うん?」



「曖昧だったけど、なんか気持ちも軽くなった!きっと話を聞いてくれたからだと思う」




ありがとうっ!




そう笑って言いました。





「う、うわぁ紬が可愛すぎるっ…」



「あはは、大袈裟だなぁ蒼ちゃん」




「…紬はそういうところが怖いよねぇ」




ご苦労さま、星咲…




なんて、星咲くんに同情してる蒼ちゃん




「あっ、もうすぐ授業だし戻るね〜!」



「うん!またあとで」






せっかく蒼ちゃんが、イマイチぴんと来ない私の話を聞いて、アドバイスまでくれたんだし!しっかりしろ私!