「っ…わぁ」



雨が上がって、綺麗な空が反射する



「屋上だ…」





「来たの初めて?」





「当たり前じゃん!普段は空いてないでしょ?」





「まーね、鍵取ってきたんだよ」



そう言って、星咲くんはチャラチャラと音の鳴る鍵の束を見せてくれました






「あっちのベンチ、屋根付きだから濡れてないよ」




また、腕を強引に引っ張って



私をそのベンチに座らせてくれました





「な、何するの?」




「いいこと」





そう言って、彼は私の膝の上に頭を置きました。



「ちょ、なにしてるの星咲くん!」



またぶわっと赤くなる顔。



「ちょうどいい柔らかさだよ、変にダイエットしないでね」




「そ、そういうことじゃなくて!」





「真っ赤になってる
ほんと面白いね、夢乃サン」





そう言って今度は

私の髪を優しく触りました