甘くてとろける、そんなキスを。


私は上手く状況が飲み込めなかったけど話はそこで終わり、同居の準備もトントン拍子で進んだ。


それで今に至る。



***


最初はびっくりしたけど今になっては結果オーライって感じかな。


だって……毎日先輩と一緒にいられるんだもん。



「ゆ、優太!準備終わった?」


「うん。お待たせ。お腹空いた〜」



優太は私を見るとにっこり微笑み頭を撫でてくれる。優太の大きい手、大好きだな。



「さ、食べよっか」



食卓に座り、2人でいただきますをする。



「ん〜。美味しい。毎日ありがとうな」


「どういたしまして。優太、勉強進んでる?」


「まぁね。美奈がいるから毎日頑張れるよ」



ードキッ。


そ、その顔は反則だよ……。


そんなこと言われたら私……心臓持たない!



「ふふっ」



それから、他愛もない話をして夕食を食べ終え、お風呂も入り、寝るだけにした。