そのあと、仕事の話をしているようだった。
 私は片付けをしていた。
 平気なフリをしていたが、すごく嫉妬してるのが、自分でもわかった。

「じゃあ、私帰るね。
 ご馳走様でした。
 またね、渚ちゃん。」
「はい。」
 ゆきさんは帰って行った。

「渚、ちょっと来て。」
「はい。」
「渚、すごく嫉妬してた?」
「してません。」
「嘘つき。」
キスをされた。
「本当のこというまで、キスし続ける。」
激しく、強くキスされた。
「してました。」
「だよな。でも、ゆきとは、単なる仕事仲間だから。海外にいること多くて、ボディータッチが多いけど。 
 俺のこと信じて。渚だけだから。」
「はい。」