「っ……礼央君…」




「お疲れ様です、茉希先輩」






と笑う礼央君から視線をそらし、背中を向けた。




「茉希先輩?なんか怒ってます?」




「別に」




「どう見たって怒ってますよね?」




「怒ってないってば」




「………」






はあぁ…なんでこうなるかな。





なんでもっと普通にできないんだろう。





28にもなって、感情のコントロールもできないなんて最悪じゃん。