「少し前に、しつこく声かけてくる人がいて、その人を追っ払ってくれたのが礼央君だったの。その時の礼央君かっこよかったんだよ!"俺の女"とか言ってくれてさ〜」





と頬を染めながら話す愛子の横顔は悔しいほど綺麗。





愛子がモテるのも無理ない。





「それでそのお礼をしたくて、この前食事に行ってきたんだけど、年下とは思えない対応されちゃった」




「……そうなんだ」






…っはぁ…わたしはなにを聞かされてるんだろう?





どうしてこんなにモヤモヤするんだろう…?





礼央君、わたしにはなんの連絡もしてこないくせに、愛子とはご飯行ったりしてたんだ?






…別にいいけど。