それからも、奈帆との残業は続き、それと同時に礼央君と会うことも、連絡がくることもなかった。






「…ん、これでいこうか。早速、先方に提出しとく。2人ともお疲れだったな」




「「お疲れ様でした」」






…お、終わった〜!!





長い長い残業もこれでおしまい。






会議室を片付けデスクに戻ると、先に戻っていた奈帆が声をかけてきた。





「茉希、部長が今日はもうあがっていいって。帰ろ〜。帰って死ぬほど寝たいっ」




「ん。じゃ帰ろっか。わたし片付け残ってるから奈帆は先にあがっていいよ」




「オッケー。じゃまた来週〜」





奈帆はフラフラしながら帰って行った。