(完)28歳の恋愛事情

気づくと呼び止めていたし、気づくと袋を差し出していた。





「…これって」




「さっきたまたま礼央君が見えてそれで…ついでというか……差し入れ?的なの買ったんだけど」






迷惑…かな?





礼央君の反応と言葉を待つ。






「あの……やっぱり茉希先輩のこと諦めないでいいですか?」




「えっ?…」




「だってこういうことされると……諦めるとか無理です、俺」




「…あ〜えっと、」






参ったな〜。