礼央君はそのままズズズとしゃがみ込んでしまった。
わたしはそんな姿を見下ろすだけ。
「多分俺って、茉希先輩が全てだったのかも。営業の成績保てたのも、みんな平等に接していれたのも…俺の中に茉希先輩がいたからできたこと」
「……礼央君…」
「なんて、言われてもって感じですよね。わかってます。俺の実力不足ってことは」
そう言って力なく立ち上がった礼央君はふんわり笑顔を作る。
「じゃお先に帰ります」
と歩き出す礼央君を呼び止めた。
「礼央君、これ…」
わたしはそんな姿を見下ろすだけ。
「多分俺って、茉希先輩が全てだったのかも。営業の成績保てたのも、みんな平等に接していれたのも…俺の中に茉希先輩がいたからできたこと」
「……礼央君…」
「なんて、言われてもって感じですよね。わかってます。俺の実力不足ってことは」
そう言って力なく立ち上がった礼央君はふんわり笑顔を作る。
「じゃお先に帰ります」
と歩き出す礼央君を呼び止めた。
「礼央君、これ…」



