(完)28歳の恋愛事情

久しぶりに見た礼央君の目の下にはクマらしきものが見えた。






「あんまり休めてないの?」




「……っはあぁ…」






え、なにその大きなため息。





礼央君は大きなため息のあとに、背中を壁に預け天井を見上げる。






「俺、もう無理かもしんない」




「無理って?」




「…茉希先輩が振ったりするから……俺、色々と折れました」






…やっぱりわたしのせいで成績も…。