(完)28歳の恋愛事情

「ここまででいいよ。今日はありがとね」




「……あのっ、」





歩き出そうとしたわたしを呼び止め、礼央君と視線が絡む。




だけど、それ以上なにを言うでもなく…






見えなくなるまで礼央君に見送られ家路についた。






「っはぁ〜…」




お風呂に浸かるなり漏れるため息。






礼央君の手料理、美味しかったな〜。




と同時に浮かぶ優の存在。





「…相変わらず…」




かっこよかった…な。