素直に謝ると、小さくため息を吐き、壁に背中を預けた。





わたしと礼央君が一緒にいることが珍しいのか、周りの視線がかなり刺さってくる。






…というか、女性からの視線が痛い。




この視線苦手だな〜…早くオフィスに戻りたい。






「あ、あの礼央君。わたし、やっぱり礼央君とは仲良くできない…かも」




「どうしてですか?」




「…礼央君、遊んでる子いっぱいいるでしょ?わたしそういうの無理だから」




「いや、だから遊んでませんけど」




「でも見たよ?この前、可愛い子と歩いてるところ」




「………あ〜…それ見て妬いた、とか?」






そう言った礼央君はニヤニヤしている。