(完)28歳の恋愛事情

前から優しい声が聞こえたけど、どうしても顔を上げることができない。





「……確かに茉希先輩の作る飯が美味しいとは言えないです。でも、味とかどうでもいいんですよ?作ってくれるその行動と気持ちが俺は嬉しいです」




「………」




「茉希先輩?…泣いてる?」





っ……泣いてる…普通に泣いてる。





てか涙が勝手に出てくる。




止めたくても止められない。





「料理ができなくても、好きの気持ちは消えたりしませんよ?むしろ、料理ができない茉希先輩が好きみたいなものなので」




「…なにそれ…」