(完)28歳の恋愛事情

行き始めると、それが楽しみになっていた。




幼い頃の礼央君の話し、泣き虫だった頃の礼央君の話し…




色々聞けるのがすごく楽しかった。





「……俺、母に対して我慢していたこと、全部打ち明けたんですよね。側から見れば、病人に言うことではないんだろうけど…これまで我慢してきた分、全部吐いてやりました」




「礼央君らしいね」




「…それに対して、なにか言い返してくるかと思ってたんですけど……あの人、泣きながら謝ってきました」





不思議とその光景を浮かべることができる。





礼央君のお母さんの泣く姿、それを見つめる礼央君の姿…



頭に思い浮かべられるのはどうしてだろう。