礼央君にとっては迷惑でしかなかったことが、礼央の母親にとってはそうじゃなかった。




そう思ってもいいんだよね?





「……っふぅ」




結局、礼央君とは別れることになったけど、これはこれで現実を受け入れないとだね。





そう背中を押してもらった気がした。




天国にいる礼央君のお母さんに。





そう思うと、強い味方をつけた感じがして、何事も前向きに考えられるようになった。




こう言ったらアレだけど、礼央君と別れて得たものは大きいのかもしれない。





…多分。