(完)28歳の恋愛事情

別れた時も背を向けたのは私のほうだった。




確かあの時は、見えなくなるまで見送ってくれていて…




だけど、今日は…、___






ゆっくり振り返ると、そこに優の姿はなかった。





「バイバイ…」



と別れを告げ、角を曲がった時…





「っ、すみませんっ」




誰かとぶつかりそうになり、咄嗟に道を譲った。





あれ…この匂い……



顔を上げようとしたけどやめた。