(完)28歳の恋愛事情

ラーメン屋を出てアパートに戻ると、案外荷造りは進んでいたようで、わたしが手伝えることは少なかった。





「あとこの箱閉めれば終わり」




と優の足元にあるダンボール箱に視線が下がる。





3年ぶりにお邪魔した優の部屋は、なにも変わっていなかった。




家具の配置も、少し散らかった具合も、それから大好きだった匂いも…あの時のまま。






ただ、あの頃たくさん飾ってあったわたしとの写真たちだけはどこにも見当たらなかった。





ま、飾ってあるほうがおかしい話しだけど。





「今日はありがとな。助かった」




「ううん。わたしはなにもしてない」