(完)28歳の恋愛事情

頭を下げながら、次の言葉を待つ。




さすがに迷惑だった?よね。



「…そう。ユキが……」





そんな声が聞こえ、ゆっくり顔を上げると、窓の外を眺めていた。




その横顔も礼央君そっくり。





…やっぱりちゃんと会わせたいな…2人。





「あ、これ。よかったどうぞ」





フルーツをテーブル上に置くと、ふんわり微笑んでこう言った。





「座ったら?」



と。