(完)28歳の恋愛事情

てかもう礼央君じゃん。




「あの〜どちら様?」





と疑いの目を向けられハッとする。




「あ、すみません。わたし、一ノ宮と申します…その…礼央君、と同じ会社に勤めていて…」




「礼央と同じ会社?」




「はい」




「そんな方がどうしてここに…?」





ま、そうだよね。



急に来て申し訳なかったな。





「実はわたし、礼央君とお付き合いさせてもらっています。それでユキさんに入院してると聞いたのでお見舞いに……急に来てすみません」