(完)28歳の恋愛事情

それからあっという間に披露宴も終わり、現地解散となった。




朝子と華は二次会も参加するようで、タクシーに乗り込んで行った。





そんな2人を見送り、次のタクシーを待っていると後ろから声をかけてくる人が。




「あの、」




「…はい?」




「…もしかして、一ノ宮?」




「え?…」




「俺だよ!浩介!…忘れたとか言わせないぞ」





と目を細めて笑う顔に記憶が蘇る。




「うそ、浩介!?久しぶり」