でも、そろそろ出ないと間に合わない。





「じゃ行くね?」




「…はーい」





口を尖らせそう返事をした礼央君に手を振ると、アパートを出た。



ちなみに昨日から礼央君宅にお泊まりしていた。





そしてそして、今日は香織の結婚式。





香織とは中学高校と同じで、よくつるんでいた。




その香織とわたしを含めた4人でよく行動をしていたんだけど、他2人も結婚済み。





ついに独身族はわたしのみとなった。




……取り残されたこの心境、誰かと共有したい。