わたしの隣に立って指導をする礼央君。




まるで先生と生徒みたい…。



……こんなはずじゃなかったのに。





「目が痛い…っ…滲みる〜」





玉ねぎのみじん切りなんて一生したくない。



と思えるほど目が滲みる。




「じゃちょっと代わります。休憩しててください」





そう言うと、わたしから包丁を奪い、手際良く玉ねぎを切っていく。




…ほーんと、なんでもできてかっこいい。





……はぁ…少しだけお任せしよう。