(完)28歳の恋愛事情

実家暮らしの頃、一度だけハンバーグを作ったことがあるし、作り方も手際も多分大丈夫!……だと信じたい。





……あの時は丸焦げだったけど。




と苦い思い出を思い返していると、チャイムが鳴り響いた。





モニターに映るのはもちろん礼央君。




その瞬間、口角があがるのがわかった。





「こんにちは、茉希先輩。お邪魔します」




うわ〜休日の礼央君……



なんか新鮮!





私服姿、やっぱり若いな〜。




なんてことを思いながら中に通した。