(完)28歳の恋愛事情

このタイミングで!?




「やっぱり抱いたほうが一番気持ち伝わると思いますし」




「っ……」





それはどうだろう…?





なんて思う反面、礼央君を求めている自分もいたり…。




ややこしいな、わたしの気持ち。






礼央君は側まで来ると、以前と同じように親指でわたしの唇をなぞった。




「茉希先輩の唇、さくらんぼみたい」





さ、さくらんぼ…?




そんなこと初めて言われた。