(完)28歳の恋愛事情

「礼央君には悪いんだけど…わたしが求める出会いは年上限定…だから」




「年上……年下は違うんですか?」




「…これまで年下の子と恋愛したことないし、そもそも興味もなくて……それに、礼央君も興味ないでしょ?わたしなんかに」







いつの間にか注文していたものがテーブルに並べられていて、誤魔化すようにサラダに手を伸ばした。





っはぁ…引かれた…かな?






ちょっとしたからかいを本気にしてしまう痛い28歳…




そう思われたに違いない。






「あの、」





少しの沈黙のあと、礼央君が口を開いた。