「…他に好きな人いるから」





もう言わないと。




これ以上わたしへのお節介はやめてほしいから。





「え、それ初耳!誰!?同じ会社?」




一気に愛子の目が輝きだす。





「………それはもう少し待ってほしい」




今、愛子に言ってしまえば、会社中に話しが回ってしまう。





それだけは避けたい。




だから、まだ言えない。





「…わかった」