(完)28歳の恋愛事情

それから迎えた週末のこと。




「茉希先輩っ、」




仕事が終わり、奈帆と会社を出たところで礼央君の声が。





「あ、椎名君。待ってたの?」



と声をかけた奈帆。





「はい。週末なんで茉希先輩拉致ろうかな?と思って」




「なるほど。これから甘い夜を過ごすってことね」




「はい」





…ちょっとちょっとおふたりさん…?



わたしを置いて会話しないで?